中国人慰安婦問題は日本発の運動

昨日、香港の日本総領事館の前に、反日団体が慰安婦像を設置したとのニュースがあった。「2体の像は韓国人と中国人の慰安婦を象徴しており、中国で作ったという」(東京新聞)。

日テレニュースhttp://www.news24.jp/articles/2017/07/08/10366467.html
東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017070701001817.html

慰安婦問題といえば、韓国人慰安婦のことが話題になるが、最近中国は「慰安婦の実際の被害者は四十万人で、そのうち二十万人は無給で売春を強要された中国人であった」などと荒唐無稽な宣伝を始め、国際社会に一定の影響力を持ち始めている。

『明日への選択』は昨年7月号で、この問題に詳しい勝岡寛次氏の分析記事を掲載した。それによると、中国人慰安婦問題のポイントは次の通り。

 ①中国人慰安婦問題は中国発ではなく日本発の運動である

 ②中国人慰安婦の「強制連行」は証明されていない

 ③中国人慰安婦の大部分は「慰安婦」でなく、戦時性暴力の被害者

 ④中国人慰安婦二十万人説はデタラメ

なお、ここでは①について、勝岡氏の分析を引用させていただく。

 「中国人慰安婦問題」は中国発ではなく、日本発の運動である。朝日が慰安婦問題で「強制連行」プロパガンダを行なったのは一九九二年のことだが、中国の慰安婦研究は朝日のプロパガンダを契機として、日本の左翼運動家からの働きかけによって起ったものである。

 第一に、この運動の中心者である上海師範大学教授の蘇智良氏は一九九二年に日本の学者から、《日本軍の慰安婦制度は上海が発生源》と指摘されたことが、研究の起点になったと証言している。

 第二に、中国人「慰安婦」の戦後補償裁判は、日本の弁護士らが「原告捜し」をした結果として起ったものである。このことは、同裁判に携わった弁護士が次のように証言していることから明らかである。即ち一九九四年十月、「中国人戦争被害調査団」として日本から約十名の弁護士が北京に行き、「慰安婦」被害者、強制連行被害者、七三一部隊の被害者遺族、南京事件被害者からそれぞれ被害事実を聞き取り、《この弁護士が中心となって被害事実ごとに一九九五年八月から順次日本政府に対する裁判を提起していった》という(大森典子・安達洋子「中国人「慰安婦」訴訟の10年を振り返って」)。

 第三に、中国における慰安婦研究の「画期的業績」とされる蘇智良氏の『慰安婦研究』(中文、一九九九)についても、《日本側からの働きかけ(入れ智恵)に応じて、中国側が慰安婦研究を開始した》ものであることが判明している。

なお、日本政策研究センターオフィシャルWEBサイトには、中国人慰安婦問題研究会(西岡力代表)が昨年6月に発表した報告書『中国人慰安婦問題に関する基礎調査』を掲載している。関心のある方は、右上の「ダウンロードのご案内」からダウンロードして下さい。http://www.seisaku-center.net/sites/default/files/uploaded/Kisocyosa20160801.pdf