平松茂雄 古澤忠彦 共著 A5判64頁 定価500円+税
【主な内容】 Stage1 このままでは東シナ海は「中国の海」になる 「中国のものは中国のもの、日本のものも中国のもの」 既成事実化が進んでいる Stage2 「力の後盾」なくして日本の海は守れない 海洋基本法はできたが…… 安全水域法のお寒い現実 現行法では何もできない自衛隊 「領域警備」の法整備を Stage3 意志も戦略もない国家でよいのか 国家意志がなければ脅威は見えない 国家戦略のない日本 「まずアメリカありき」は危険 自衛隊は楽勝か? Stage4 台湾問題が日本の生死を決する 狙いは台湾にあり 中国がシーレーンを押さえれば…… 南西諸島は必ず巻き込まれる 南西防衛重視に転換せよ 求められる日本の覚悟
【編集部より】 中国の軍事的脅威の高まりが指摘されている。二十年連続の異常な国防費の増加、弾道ミサイルによる衛星破壊実験、米空母への挑発と牽制……等々、軍拡にまつわる報道は枚挙に暇がないほどである。わが国周辺でも、そうした軍事力拡大を背景にして、潜水艦による領海侵犯や不法な海洋調査など海洋進出にまつわる事件が後を絶たない。 最近、中国軍事当局者が「太平洋を東西に分割し東側を米国、西側を中国が管理することを提案した」というニュースが報じられていることを見ても、中国が東シナ海のみならず西太平洋においても海洋覇権をめざしているのは明らかであろう。 ところが、わが国では、日中間の当面の懸案とされているのは、強いていえば東シナ海でのガス田開発問題のみである。しかも、このガス田問題は単なる資源開発をめぐる対立か、せいぜい排他的経済水域の境界線の確定というレベルの問題だとしか捉えられていない。こうした現状は、中国の国家戦略全体を捉えるものではなく、また中国の海洋進出をきわめて矮小化した危険なものと言わざるを得ない。 一体、中国の対外戦略とはいかなるものなのか、また、日本が直面している危険とはいかなるものなのか。さらには、それを乗り越えるためにわが国にはどんな選択肢があるのか――いわば、中国の海洋覇権の攻勢のなかで、日本がとるべき国家戦略が語られねばならないと考える。 そこで、中国の軍事戦略研究の第一人者であり、中国の海洋進出に長年警鐘を鳴らし続けてこられた平松茂雄氏と、海上自衛隊横須賀地方総監などを歴任され、中国海軍にも詳しい古澤忠彦氏のお二人にご登場いただき、中国の国家戦略を分析し、日本のとるべき国家戦略について語っていただいた。 日本李登輝友の会の「日台共栄」で紹介されました 台湾で翻訳出版(漢文版/『這樣下去會發生問題!日本的海洋戦略』)されました。